電験3種の合格率と確実に合格するための勉強方法

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電験3種の資格保持者は、多くの企業が関心を持つ貴重な人材です。とはいえ、電験3種の合格率が低いため、電験3種を敷居が高い資格として敬遠している人も少なくありません。しかし、電験3種の試験はしっかりと勉強すれば合格することは可能です。

それでは、電験3種の試験に合格するための対策も含め、電験3種試験についての情報をご紹介します。

  1. 電験3種の合格率
  2. 電験3種の難易度
  3. 電験3種の勉強法

1.電験3種の合格率

1-1.合格率は低いのか

電験3種の試験について、合格率が年々低くなっているのは事実です。最近では、電験3種の試験の合格率が5パーセント代となったこともありました。しかし、「合格率が低いので難しい試験なのだ」と簡単に結論づけてはいけません。電験3種の試験は受験資格がないのが一つの特徴です。そのため、電験3種の試験対策や科目についての勉強をしていない人が、受験しているケースもあります。

いわば、「とりあえず受けてみている」という人がいるわけです。電験3種はとりあえず受けて、まぐれで合格するというような簡単なものではありません。また、勉強方法もしっかりと対策を練る必要があります。そのため、簡単に言えば、しっかりと試験対策を行い、勉強を計画的に行っている人しか合格できない試験です。そのため、真剣に試験に取り組もうと考えている人は、不必要に電験3種の合格率に恐れを感じる必要はありません。

1-2.科目合格率も確認しよう

電験3種の試験は四つの科目に分かれています。四つの科目について、3年以内にすべて合格点に達すれば、試験合格となるのです。そこで、どうぞ科目合格者と試験合格者の人数の比較も確認してください。科目合格者と試験合格者の割合を調べるなら、毎年、科目合格者の約2割が試験に合格しています。

つまり、最終的に試験合格に至らなかった8割の人は、合格した科目以外の科目を翌年、また翌々年に受けて合格する確率が高いのです。1発で4科目すべてに合格する人は少ないでしょう。しかし、きちんと計画を立てるなら、2年か3年越しで試験合格するのは可能なのです。

1-3.合格率に振り回されない勉強方法

どのような試験も同様ですが、「難しい」と思って試験勉強を開始しないなら、当然合格はありません。公表している合格率の数字は低くても、まずは勉強をはじめる「やる気」が大切です。しっかりと勉強すれば確実に合格できます。はじめる意欲が何よりも大切なのです。

また、1度や2度であきらめないことも必要でしょう。電験3種は、高圧の電気を扱う場所では必ず必要とされる資格です。一流企業が有資格者を募集するケースも多くあります。目標をしっかりと持ち、合格率に振り回されない勉強が大切なのです。

2.電験3種の難易度

2-1.科目ごとの難易度

電験3種の合格率は、最近は受験者の10パーセントほどになっています。しかし、科目ごとの合格率も確認するべきです。電気理論や電子理論についての試験となる理論科目の合格率は18パーセントほどになります。発電所や変電所の設計などが含まれる電力科目の合格率は19パーセントほどです。照明、機器などの機械科目の試験は、合格率に波がありますが、よいときは16パーセントほどの合格率となります。電気法規を含む法規科目は20パーセントほどです。つまり、科目ごとにはおよそ2割の合格者がいます。

2-2.難易度を見据えた合格計画

それぞれの科目の合格点は60点となります。最近の試験においては、55点でも合格点になる年度もありますが、合格点の60点に達するようにまんべんなく勉強しなければなりません。どの科目が得意かは人によって異なるでしょう。自分が弱い科目に力を注(そそ)ぎ、合格点に達するような試験対策を練るのが大切です。

同時に、電験3種は3年間で4科目に合格すればよいことになっています。そのため、最初から2年や3年で合格するための計画を立て、その年に集中する科目を決めておくのもよいでしょう。逆に言えば、素人の人が1発で合格するのは難しい試験です。5択から選ぶ試験ですが、まぐれが4科目で続く可能性は低いでしょう。しっかりした計画と対策が必要なのです。

2-3.過去問だけでは難しい

電験3種の試験傾向としては、知識を確認する試験というよりも、理解を試すような問題が多いのが特徴です。ですから、過去問対策を徹底的に行い、知識を増やしても、応用力や理解が不足しているなら、合格は見込めません。基礎をしっかりと理解するような勉強方法が大切なのです。試験対策の取り組みが一般の試験とは異なるのが、難易度が高くなる理由の一つと言えるでしょう。

3.電験3種の勉強法

3-1. 試験の仕組みを知った対策

電験3種の勉強法としては、試験の仕組みを知った上での対策は欠かすことができません。電験3種の試験は、もともとは六つの科目に分かれていました。しかし、現在では、四つの科目に統合しています。

それぞれの科目で合格点に達するには、四つの分野に分かれた対策だけではなく、六つの分野に分けた対策も必要なのです。簡単に言うならば、「ヤマ」をはらない総合的な勉強が必要であると言えるでしょう。また、それぞれの科目で合格点に達する必要があるため、得意科目で点数をかせぐことはできません。

3-2.3年で合格する計画

分かれた科目を平均的に学ぶことに難しさを感じるなら、2年か3年に分けて勉強をするのも一つの方法です。科目ごとに集中して合格を目指すことになります。おすすめなのは、2年で合格計画として、2科目に集中することです。どれか一つを落としたなら、3年目でのその科目の合格を目指します。そうすれば、科目ごとに集中するため、合格できる可能性も高くなるはずです。

3-3.独学では限界がある

電験3種の試験に合格するには、勉強方法の上手な対策がカギとなります。しっかりと試験の傾向と対策を検討しなければなりません。しかし、独学で傾向と対策を把握するには限界があります。そのため、プロが試験対策を分析し、過去問に頼らない勉強をする方法がおすすめです。オンラインで活用できる講座なら、しっかりとした傾向と対策ができます。不明点は専門の講師に尋ねることができる、無料サポート体制のある講座がおすすめです。しっかりと講座を活用すれば、一発合格も夢ではありません。

まとめ

勉強方法さえしっかり確立すれば、電験3種の試験に合格するのは可能です。とはいえ、しっかりした対策がなくては、合格は難しいでしょう。傾向と対策をしっかりと練った、プロが対応する講座を活用するのがおすすめです。有資格者は大企業でも貴重な人材となります。確実な勉強で、電験3種に合格し、社会に貢献できるやりがいのある仕事を見つけましょう。