
電験3種に合格するための勉強法や勉強時間を確保する方法は?
2015/11/23
2019/12/23
就職や転職のために、資格を取っておこうと考えている方は多いです。資格にはいろいろなものがありますが、電気に関係する資格は有資格者の需要も高く、人気があります。
そこで今回は、第3種電気主任技術者(電験3種)に合格するための勉強法などをご紹介しましょう。電験は、人気もありますが合格率は低く難関資格です。ですから、勉強方法を工夫したり勉強時間を確保したりすることが大切になります。電験3種の資格取得に挑戦したいという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
1.電験3種とはどんな資格?
電気主任技術者、略して電験とは一定の電圧を超える電気を取り扱っている事業所の電気設備を、保安監督できる資格です。公共の施設や商業施設、さらに工場や発電所などは毎日たくさんの電気を使います。
また、不特定多数の人が出入りする施設で、もし電気のトラブルが起きたら、けが人が出たり施設が使用できなくなったりすることもあるでしょう。日本の電気設備はレベルが高く、故障しにくいです。しかし、毎日使い続けていれば劣化もします。ですから、法律によって電気主任技術者の選任が定められているのです。
2.電気主任技術者の就職先は?
電気主任技術者の資格を取得すると、一定の電圧を超える電気を使う事業所で電気設備を管理する仕事につけます。企業が直接雇用する場合もありますし、電気設備の保安監督を請け負う専門の会社に就職して企業へ派遣される場合もあるでしょう。事業所でも、一定の電圧以下ならば電気主任技術者を選任しなくてもよいのです。
しかし、今は安全を考えて、小さな電気設備の保安監督でも電気主任技術者の有資格者に任せる企業がたくさんあります。ですから、年齢や性別に関係なく就職先は幅広いです。転職にも有利でしょう。
3.電気主任技術者の試験内容は?
では、電気主任技術者の試験内容や合格率とはどのようなものでしょうか? この項で詳しくご紹介します。
3-1.電気主任技術者の種類は?
電気主任技術者には、1種・2種・3種まであります。種の区別によって扱える電圧が異なり、第3種は電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物まで保安監督ができるのです。
ちなみに、電気主任技術者の試験には受験資格がありません。学歴や経験に関わりなく試験が受けられます。しかし、当然ですが1種と2種のほうが試験は難しいのです。ですから、全く経験や知識がない方は、第3種の資格取得を目指しましょう。
3-2.電験3種の資格を取得する方法は?
電気主任技術者の資格を取得するには、二つの方法があります。ひとつは、前述したように試験を受けて合格する方法。もうひとつは、経済産業省の所轄の保安監督部の認定を受ける方法です。
ただし、認定で資格を取得するには、申請者が認定校を卒業していること、所定の単位を取っていること、さらに所定の実務経験が必要になります。これらを全て準備して、保安監督部に出向いて口頭試問を受けて、的確に受け答えができれば認定されます。
ですから、電気工事士などの資格をもち、長年電気設備に関わる仕事をしてきた人は認定での資格取得を選択できるでしょう。しかし、そう簡単ではありませんので、認定から試験切り替える人もいます。
3-3.電験3種の難易度と試験内容は?
電験3種に合格するには、工業高校の電気科を修了した程度の知識が必要と言われています。ですから、工業大学を卒業したり現在も電気設備に関係する仕事をしたりしている方には、おすすめの資格でしょう。
また、知識がなくても独学で身につけることも可能です。電験3種の試験内容は、理論、電力、機械、法規の4科目です。4科目を3年以内にすべて合格すれば免状が取得できます。ですから、2年かけて2科目ずつ取得、などということも可能です。
電験3種の合格率は10%前後とかなり低いです。試験の前に少し勉強すれば大丈夫、というものではありません。しっかりと計画を立てて勉強をしていきましょう。
4.電験3種に合格するための勉強方法は?
では、電験3種に合格するためには、どんな勉強をすればよいのでしょうか? この項では、勉強方法や、勉強時間を確保する方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
4-1.電験3種の試験勉強の方法は?
電験3種の試験勉強には、3つの方法があります。ひとつは、書店で参考書を買い求め、独学で勉強する方法。もうひとつは、通信教育の教材を使って勉強をする方法。そして、3つめは予備校に通う方法です。
工業高校の電気科を卒業していたり、電気設備に関わる仕事をしている方ならば、独学でも合格できるでしょう。しかし、全く知識のない方がチャレンジする場合は、独学では理解できないことが多いです。予備校は講師に直接教えてもらえるというメリットがありますが、学校が少ないので通える人は限られています。
そこで、おすすめなのが通信教育です。模擬テストの添削も行ってくれるところがありますし、分からないところがあれば質問も受けつけてくれます。今は、メールを使って質問を受けつけてくれるので、すぐに疑問が解消できるでしょう。
4-2.参考書の選び方は?
電験3種の参考書はいろいろな種類があります。あれこれと手を出すよりも「これ」と決めたものを読みこみ、過去問を繰り返し解きましょう。
また、最近ではDVDの教材もあります。映像と音声で解説してくれますから、予備校に通っているような感覚で勉強ができきるでしょう。耳から聞いた方が覚えやすいという方には、おすすめです。
さらに、スマートホンやタブレット用の参考書アプリも販売されています。いつでもどこでも勉強したい、という方は重い参考書を持ち歩かずに済むでしょう。
4-3.勉強時間の作り方
電験3種は、学生にも社会人にも人気の資格です。しかし、社会人は学生のようにまとまった勉強時間を取るのが難しいでしょう。土日にまとめて勉強すればいい、と思う方もいるかもしれません。1週間に1度程度の勉強では覚えられるものにも限りがあります。
また、4科目もあるので丸1日勉強漬けになってしまうでしょう。休みの日でも丸1日勉強できる方は少ないと思います。そこで、ぜひ活用したいのが隙間時間です。隙間時間とは、通勤時間や昼休みなどの仕事をしていない時間のことです。たとえ10分位しかなくても、過去問の1題くらいは解けるでしょう。
また、短時間の方が集中力は持続しやすいというメリットもあります。ですから、常に問題集や問題アプリを入れたスマートホンなどを持ち歩いて、暇があれば開く習慣をつけてください。
おわりに
今回は、電験3種に合格するための勉強方法などをご紹介しました。
まとめると
- 電験3種は、合格率が10%前後の難関資格である。
- 試験科目は4種類で、3年以内にすべて合格すればよい。
- 知識がない状態から勉強を始めるならば、通信教育がおすすめ。
- 隙間時間をうまく活用しよう。
ということです。
電験3種は需要も高いですので、人気もあります。何度もチャレンジする人もいるでしょう。しかし、勉強の仕方が間違っていたり効率が悪かったりすれば、合格はできません。過去何度か不合格だったという方は、思いきって勉強方法を変えてみましょう。独学で勉強をしていた方は、通信教育の教材を利用してみるのもおすすめ。分からないことがすぐに質問できるというのは、とても心強いです。
また、通信教材の方が最新の試験を参考にした教材を作ってくれるので、ヤマも当たりやすいでしょう。さらに、模擬試験を受けられるのも魅力的です。
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