電気工事士の次に電気工事施工管理技士を目指すべき?違いと勉強方法を解説

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア

電気工事士の資格を取ったあと、「次はどの資格を目指せばよいのか」と迷っていませんか?現場で経験を積むうちに、作業だけでなく施工管理や現場全体の調整にも関わりたいと感じることもあるでしょう。

そのような方が次のステップとして検討しやすい資格の一つが、電気工事施工管理技士です。電気工事士が電気工事の作業に関わる資格であるのに対し、電気工事施工管理技士は、電気工事の工程・品質・安全・原価などを管理する立場で活かしやすい資格です。

この記事では、電気工事士と電気工事施工管理技士の違いや、電気工事士の次に目指すメリット、独学で勉強するときの注意点を解説します。今の経験をキャリアアップにつなげたい方は、次にどの資格を目指すかを整理するところから始めてみましょう。

  1. 電気工事士の次に電気工事施工管理技士を目指す意味
  2. 電気工事士と電気工事施工管理技士の違い
  3. 電気工事施工管理技士を目指しやすい人の特徴
  4. 独学で勉強するときにつまずきやすいポイント
  5. 効率よく合格を目指すための勉強方法
  6. 独学が不安なときに使いたい学習サポート

この記事は、次のような方におすすめです。

  • 電気工事士の次に取る資格で迷っている方
  • 電気工事施工管理技士に興味がある方
  • 現場作業から施工管理へキャリアを広げたい方
  • 電気工事施工管理技士を独学で目指したい方
  • 第二次検定の経験記述や勉強方法に不安がある方

1.電気工事士の次に電気工事施工管理技士を目指す意味

電気工事士の資格を取得すると、電気工事の現場でできる仕事の幅が広がります。ただ、現場経験を積むうちに、作業だけでなく、工程管理や安全管理、協力会社との調整などにも関わる場面が増えていくことがあります。

その先のキャリアを考えるときに候補になるのが、電気工事施工管理技士です。まずは、なぜ電気工事士の次の資格として検討しやすいのかを整理してみましょう。

1-1.現場作業から管理側へキャリアを広げやすい

電気工事士は、電気設備の工事に直接関わる資格です。配線、器具の取り付け、設備の施工など、現場での実務に関わる場面が多くあります。

一方で、電気工事施工管理技士は、電気工事の施工計画、工程管理、品質管理、安全管理など、工事全体を管理する立場で活かしやすい資格です。

現場作業の経験がある人は、図面や施工手順、職人の動き、現場で起こりやすいトラブルを理解しやすい強みがあります。その経験を管理側に広げることで、現場代理人や施工管理担当としてのキャリアにつながる可能性があります。

1-2.電気工事の知識を年収や役割に結びつけやすい

電気工事士として経験を積んでも、会社によっては給与や役割が大きく変わらないことがあります。

電気工事施工管理技士を取得すると、電気工事の知識に加えて、工事全体を管理できる人材として評価される可能性があります。資格手当や昇格、担当現場の拡大につながる会社もあります。

ただし、資格を取れば必ず年収が上がるわけではありません。会社の評価制度や任される仕事によって、待遇への反映は変わります。

資格取得を考えるときは、今の会社でどのように評価されるのか、将来的にどのような役割を任されるのかも確認しておきましょう。

1-3.電気系資格の組み合わせで強みを作りやすい

電気工事士、電気主任技術者、電気工事施工管理技士など、電気系の資格にはそれぞれ役割があります。

電気工事士は、電気工事の作業に関わる資格です。電気主任技術者は、事業用電気工作物の保安監督に関わる資格です。電気工事施工管理技士は、電気工事の施工管理に関わる資格として活かされます。

どれか一つだけが正解というわけではありません。自分が現場作業を深めたいのか、保安管理へ進みたいのか、施工管理へ広げたいのかによって、次に目指す資格は変わります。

電気工事士の経験を管理側へ広げたいなら、電気工事施工管理技士は次の資格候補になります。

2.電気工事士と電気工事施工管理技士の違い

電気工事士と電気工事施工管理技士は、どちらも電気工事に関係する資格ですが、役割は同じではありません。

違いを理解しておくと、自分が次にどの方向へ進みたいのかを考えやすくなります。

2-1.電気工事士は電気工事の作業に関わる資格

電気工事士は、電気工事に必要な作業を行うための資格です。

住宅、店舗、工場、ビルなどで、配線工事や器具の取り付け、電気設備の施工などに関わります。第二種電気工事士、第一種電気工事士によって、扱える工事の範囲は異なります。

現場で手を動かしながら技術を身につけたい方にとって、電気工事士は重要な資格です。まず電気工事士として現場経験を積むことで、電気工事の流れや安全管理の基本を理解しやすくなります。

2-2.電気工事施工管理技士は工事全体を管理する資格

電気工事施工管理技士は、電気工事の施工管理に関わる資格です。

施工管理では、工事が予定どおり進むように工程を管理し、品質や安全を確認し、協力会社や発注者との調整を行います。現場作業そのものよりも、工事全体を管理する役割が中心になります。

建築・電気工事施工管理技術検定は、一般財団法人建設業振興基金が国土交通大臣から指定試験機関の指定を受けて実施しています【注1】。

電気工事士としての現場経験がある方は、施工管理で必要な現場理解を持っているため、電気工事施工管理技士の学習にもつなげやすいでしょう。

2-3.目指すキャリアによって選ぶ資格が変わる

電気工事士と電気工事施工管理技士は、どちらが上というより、目指す仕事によって役割が変わります。

現場で電気工事の技術を磨きたいなら、電気工事士として経験を積むことが大切です。現場全体の管理や、工事の段取り、発注者対応、協力会社との調整に関わりたいなら、電気工事施工管理技士が選択肢になります。

将来的に現場代理人や施工管理担当として働きたい方は、電気工事施工管理技士を目指す意味があります。

資格選びで迷ったときは、「どんな作業をしたいか」だけでなく、「どんな立場で現場に関わりたいか」まで考えてみましょう。

3.電気工事施工管理技士を目指しやすい人の特徴

電気工事施工管理技士は、電気工事に関わるすべての人が必ず目指すべき資格というわけではありません。

ただ、次のような方は、資格取得によってキャリアを広げやすくなる可能性があります。

3-1.電気工事の現場経験を管理に活かしたい人

電気工事の現場経験がある方は、施工管理の仕事でも強みを発揮しやすいです。

図面どおりに施工する難しさ、他工種との取り合い、材料の納まり、安全上の注意点などは、現場を経験しているからこそ理解しやすい部分です。

その経験を、工程管理や品質管理、安全管理、協力会社との調整に活かしたい方は、電気工事施工管理技士を目指す価値があります。

現場で手を動かしてきた経験は、施工管理に進むときの土台になります。

3-2.将来的に現場代理人や管理職を目指したい人

将来的に現場代理人や管理職を目指したい方にとって、電気工事施工管理技士はキャリアアップの材料になります。

会社によっては、施工管理技士の資格を昇格条件や資格手当の対象にしている場合があります。また、大きな現場を任されるために、資格や実務経験が重視されることもあります。

今は作業中心でも、将来的に現場全体を見られる立場になりたい方は、早めに資格取得の流れを確認しておくとよいでしょう。

3-3.第二次検定の経験記述に不安がある人

電気工事施工管理技士を目指すうえで、不安を感じやすいのが第二次検定です。

第一次検定は知識の整理が中心ですが、第二次検定では実務経験をもとにした記述対策が必要になります。

国土交通省は、令和6年度以降の技術検定について、第二次検定では受検者自身の経験に基づく解答を求める設問に関して、自身の経験に基づかない解答を防ぐ観点から設問の見直しを行うと説明しています【注2】。

そのため、過去問を暗記するだけでなく、自分の現場経験をどう整理し、どのように文章化するかが重要になります。

4.独学で勉強するときにつまずきやすいポイント

電気工事施工管理技士は、独学で目指す方もいます。ただし、仕事をしながら勉強する場合、計画どおりに進まないこともあります。

ここでは、独学でつまずきやすいポイントを整理します。

4-1.試験範囲を広く感じてしまう

電気工事施工管理技士の試験では、電気工事だけでなく、施工管理、法規、安全管理など、幅広い知識が必要になります。

電気工事士として現場経験がある方でも、試験用語や法規、管理分野になると戸惑うことがあります。

独学では、すべてを同じように勉強しようとして時間が足りなくなることがあります。まずは、出題範囲を確認し、得意分野と苦手分野を分けることが大切です。

今日できることとして、過去問題を1年分だけ見てみましょう。解けなくても構いません。どの分野が出るのかを知るだけでも、勉強の優先順位が見えてきます。

4-2.仕事が忙しく学習時間を確保しにくい

電気工事や施工管理の仕事をしながら勉強する場合、学習時間の確保が大きな課題になります。

現場の状況によっては、残業や休日出勤が続くこともあります。疲れて帰宅したあとに、毎日まとまった時間を取るのは簡単ではありません。

そのため、独学では「休日にまとめてやる」よりも、平日に短い時間でも進める仕組みを作ることが大切です。

たとえば、平日は過去問を10問だけ解く、通勤中に用語を確認する、休日に間違えた問題を復習するなど、続けやすい形に分けると学習を止めにくくなります。

4-3.経験記述を一人で仕上げにくい

第二次検定で特に不安になりやすいのが、経験記述です。

自分の工事経験をもとに文章を書く必要がありますが、「どの現場を書けばよいのか」「どこまで具体的に書くべきか」「安全管理や品質管理の内容が伝わるか」と迷う方もいます。

経験記述は、ただ長く書けばよいものではありません。現場の概要、課題、実施した対策、結果を分かりやすく整理する必要があります。

独学で進める場合でも、経験記述だけは早めに準備し、第三者に見てもらう視点を持つと安心です。

5.効率よく合格を目指すための勉強方法

電気工事施工管理技士を目指すときは、やみくもに勉強するより、試験の特徴に合わせて進めることが大切です。

ここでは、働きながら勉強する方が意識したいポイントを紹介します。

5-1.第一次検定は過去問で出題傾向をつかむ

第一次検定では、まず過去問を使って出題傾向をつかみましょう。

最初からテキストをすべて読み込もうとすると、時間がかかりすぎることがあります。過去問を解きながら、よく出る分野、苦手な分野、覚えるべき用語を確認すると効率よく進めやすくなります。

間違えた問題は、解説を読み、関連するテキスト部分を確認します。これを繰り返すことで、知識が少しずつ定着していきます。

完璧に理解してから問題を解くのではなく、問題を解きながら理解を深める流れを作ると、忙しい中でも進めやすくなります。

5-2.第二次検定は経験記述を早めに準備する

第二次検定を受ける予定がある方は、経験記述の準備を早めに始めましょう。

工事名、工事概要、担当した立場、管理上の課題、実施した対策、結果を整理しておくと、後から文章にしやすくなります。

現場経験を思い出しながら書くため、試験直前に慌てて準備すると内容が浅くなることがあります。

まずは、自分が担当した工事を3つほど書き出してみてください。その中から、品質管理、安全管理、工程管理などのテーマに合わせて説明しやすい現場を選ぶと、経験記述の準備が進めやすくなります。

5-3.勉強計画は現場の忙しさに合わせて組む

電気工事の現場で働きながら勉強する場合、毎日同じ時間を確保できるとは限りません。

そのため、勉強計画は現場の忙しさに合わせて柔軟に組むことが大切です。

繁忙期は短時間の復習を中心にし、少し余裕がある時期に過去問演習や経験記述の作成を進めるなど、無理のない形にしましょう。

計画が崩れた日があっても、そこで諦める必要はありません。1週間単位で見直しながら、続けられるペースを作ることが合格への近道になります。

6.独学が不安なときに使いたい学習サポート

電気工事施工管理技士は独学で目指すこともできます。ただし、仕事をしながら勉強する場合、分からないところを質問できない、経験記述を見てもらえない、学習の優先順位が分からないといった不安が出てくることがあります。

そのようなときは、独学を補助してくれる学習サポートを使うのも一つの方法です。

6-1.独学サポート事務局で相談できること

独学サポート事務局では、1級・2級電気工事施工管理技士の受験対策講座が用意されています。

公式サイトでは、受験対策テキストや過去問題集、二次対策教材の案内、メール・FAXなどによる質問回答、経験記述論文の作成指導や添削サービスなどが紹介されています【注3】。

独学で進めたいけれど、一人だけでは不安がある方にとって、質問や添削を受けながら学習できる環境は心強い材料になります。

6-2.経験記述の添削を受ける意味

第二次検定の経験記述は、自分では書けているつもりでも、読み手に伝わりにくいことがあります。

現場の状況、課題、対策、結果がつながっているか。内容が具体的か。施工管理としての視点が伝わるか。こうした点は、自分だけでは判断しにくいものです。

添削を受けることで、文章の不足や分かりにくい部分に気づきやすくなります。特に、経験記述に苦手意識がある方は、早めに下書きを作り、修正する時間を確保しておくと安心です。

6-3.自分に合う学習方法を選ぶことが大切

電気工事施工管理技士の勉強方法には、完全独学、通信講座、添削サポート、講習会などがあります。

どの方法が合うかは、現在の知識、仕事の忙しさ、試験までの期間、経験記述への不安によって変わります。

費用を抑えたい方は独学中心で進める方法もあります。一方で、第二次検定や経験記述に不安がある方は、添削や質問サポートを組み合わせると、学習の方向性を確認しやすくなります。

大切なのは、途中で止まらず、試験日まで続けられる勉強方法を選ぶことです。

独学サポート事務局で電気工事施工管理技士の講座を確認する

まとめ

電気工事士の次に目指す資格として、電気工事施工管理技士は有力な候補になります。

電気工事士は現場作業に関わる資格であり、電気工事施工管理技士は電気工事の工程・品質・安全・原価などを管理する立場で活かしやすい資格です。現場経験を管理側へ広げたい方や、将来的に現場代理人・施工管理担当を目指したい方に向いています。

7-1.電気工事施工管理技士を目指すときの確認ステップ

  • 目指すキャリアを整理する: 現場作業を深めたいのか、施工管理へ広げたいのかを考えましょう。
  • 試験制度を確認する: 第一次検定と第二次検定の違いや、実務経験の要件を確認しておくと安心です。
  • 過去問で出題傾向をつかむ: まずは1年分の過去問を見て、得意分野と苦手分野を把握しましょう。
  • 経験記述を早めに準備する: 担当した工事、課題、対策、結果を整理し、第二次検定に備えましょう。
  • 独学が不安なら添削や質問サポートを使う: 一人で進めにくい部分は、学習サポートを活用すると準備しやすくなります。

電気工事士として積み上げてきた経験は、電気工事施工管理技士を目指すうえで大きな土台になります。資格を増やすことだけを目的にするのではなく、今後どのような立場で電気工事に関わりたいかを考えながら、次の資格を選んでいきましょう。

独学で進めることに不安がある場合は、経験記述の添削や質問サポートを活用するのも一つの方法です。自分に合う学習方法を選び、無理なく合格を目指していきましょう。

独学サポート事務局で電気工事施工管理技士の学習サポートを確認する

出典

【注1】:「建築・電気工事施工管理技術検定|一般財団法人 建設業振興基金」

URL:https://www.fcip-shiken.jp/

【注2】:「令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります|国土交通省」

URL:https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001707687.pdf

【注3】:「1級電気工事施工管理技士受験対策講座|独学サポート事務局」

URL:https://dokugaku-s.com/class-1st-denkikouzi/